吾妻連峰・姥滝沢

2023.10.11 Wednesday

あだたら高原野営場を朝4時30分に出発し、セブン-イレブン 福島荒井店にて食料の買い出しを行い、迂回路(亀岡商店から入る)を通り登山口の微温湯温泉 二階堂へ!

 

6時50分、微温湯温泉からスタート!この砂防堰堤までは明瞭な林道を歩きますが、この先はかすかな踏み跡を辿り沢へ降り立ちました。

 

微温湯温泉から25分ほどで沢へ降り立ちました。

 

紅葉が始まっています。姥滝沢は、巨岩が連なる沢です。

 

遠方に姥滝が見えて参りました〜!

 

皆さんが潜ると言われる場所のようです。確かに潜りたくなりますよね?

 

微温湯温泉から1時間ちょっとで姥滝に到着!なかなか立派な滝です。左岸を高巻く。これ以降、標高1,300m付近まで滝が連続し楽しませてくれます。

 

姥滝より街並みが良く見えました。この日は、朝から快晴です♪

 

姥滝の左岸のこのクラックが登れそうな感じがしましたが、敗退している人が多く今回は単独ですしセオリー通り高巻くことにしました。

 

姥滝は左岸の大高巻きとなります。姥滝の基部を回り込み側壁が途切れるところから斜面を登っていきます(踏み跡明瞭)。

 

ふぅ〜!姥滝の高巻き終了、沢へ復帰しました。

 

F3(6m)は、直登は無理で左右どちらからでも高巻けそうでしたが、右岸のブッシュより小さく高巻きました。

 

F4(5m)は、右岸(左の水流脇)より直登しました。

 

F5(6m)は、左岸のスラブ帯を高巻きました。

 

そのF5の高巻きにて。ブッシュとスラブをつなぎ合わせながら高巻きました。

 

F6(5m)は、左岸のV字溝状の急斜面を登り岩場基部へ、その後、基部沿いにトラバースし落口へ至りました。

 

F6の落口付近より高巻いたルートを振り返る。ちょっと厄介な滝はこれにて終了!

 

F7は容易に登れます。

 

これも容易。開放感が素晴らし〜い♪

 

上の写真の続きです。この滝を登り終えると河原帯に出て開けます。

 

これ以降、車道までず〜っとゴーロ歩きが続きます。

 

吾妻小富士を望みます。本日は、お天気が良いのであの山頂まで足を延ばす予定です。

 

右側に車道が見えますが、そのまま忠実に沢をツメることにしました。

 

最後のツメの源頭部は、草原帯で気持ち良いです。

 

車道に掛かる橋が見えてきました。ここを姥滝沢のゴールとします。

 

微温湯温泉から歩くこと4時間10分、無事 車道に出ました〜!

 

ガスが発生し展望が望めません。よって、吾妻小富士は断念し下山することにしました。それにしても、凄い渋滞です。ここで事件勃発!下山しようとしたところ、写真左端にいる交通誘導員に呼び止められました。「ここは国立公園内ですから立ち入り禁止です!許可証を持っていないと通すことは出来ません!」って。「一般登山道を下るのに許可証がいるのか?この登山道を通らないと下山できないのだけど…。」とちょっと口論になりました。「許可証って何?登山届なら出していますよ!」と話したところ「お通り下さい!お気を付けて!」だって。一般登山道を通させない権限が交通誘導員にあるのか!

 

私が推測するに…車道から微温湯温泉へ至る道標がなく交通誘導員の人は、ここに登山道があることすら知らなかったのでは?と後から思いました。登山道がない場所を通ろうとした!と思われたのかも知れません。車道から不明瞭な道を5分ほど下ると道標が出てきて登山道であることは一目瞭然なのですが…。

 

朝のうちはあんなに快晴だったのに…吾妻小富士はすっかりガスの中です。紅葉も今一つでした。

 

車道から微温湯温泉へ至る道は、最初はヤブっぽくて歩き難かったのですが、下るにつれ立派になり快適になりました。

 

微温湯温泉の登山口に到着です!

 

GPSの軌跡です。登り(車道まで)4時間10分、下り1時間50分、合計6時間でした。

 

本日宿泊する微温湯温泉 二階堂です(素泊まりで 4,585円)。下山したのが13時前、チェックインが14時からですので1時間ほど時間があります。荷物の整理をしたり沢道具を洗ったりして時間を潰しました。

 

今回泊まった部屋です。昭和チックな感じが素敵です。スマホは通じない!と聞いていたのですが、私のauはバッチリ通じましたよ。

 

微温(ぬるゆ)湯温泉、開湯300年の歴史があるそうです。

 

このレトロな感じが好きです♪42度のお湯(真水)が入ったポリバスがありました。日本ぬる湯温泉番付で東の横綱に君臨する泉質の温泉で、32度しかなく1時間くらい入っていないと体が温まりませんが、42度のお湯(真水)が入ったポリバスがありました。

 

正面が受付となります。微温湯温泉は「日本三大眼の温泉」のひとつに数えられています。

 

湯治客専用の自炊用の台所です。ここで調理しました。電子レンジやトースト、食器類まで揃っているのが有難い!

 

歴史を感じますなぁ〜!江戸時代末期から明治、そして大正、昭和、平成と代々二階堂家によって建物や宿泊設備、入浴設備などが整備され、現在まで続いています。残念ながら、明治時代最初期にこの地域を戦場とした戊辰戦争の際に建物が焼かれてしまいましたが、その後再建し、さらに大正時代に宿泊棟を増築した建物が現在のものです。

 

本日の晩飯です。今朝ほどセブンイレブンで購入した品々です。

 

部屋には鍵はなく障子一枚あるだけです。エアコンはなく炬燵と反射ストーブで暖を取ります。

 

翌9日(祝)は朝から雨でした。昨日セブンイレブンで購入した品々で朝食です。雨の中、盛岡まで300キロ、のんびり高速道路を走って帰りました。温泉、何度も入ってレフレッシュ、ほんと楽しい三日間でした♪