秋田駒ケ岳(男岳)直登ルート

2024.03.25 Monday

田沢湖スキー場から秋田駒ケ岳・男岳を直登ルートから登って参りました。このルート、2009年1月8日と同年4月8日に登っていますので、今回で15年振り3回目となります。出発早々事件勃発!ストックがな〜い!先週登った高清水山に忘れてきたかも?

 

リフトを利用するか否か?大分悩みましたが先週の積雪を鑑みラッセルを強いられる可能性が高いことから体力温存の為にリフトを利用することにしました。15年前はリフトを使わずに下から登り第3リフトの終点まで1時間10分で登っています(標高差約600m)。ぎんれいクワッドリフトは8時30分、第3リフトは9時始発です。三回券の購入で1,500円でした。

 

ぎんれいクワッドリフトを降りて標高差50mほど下り第3リフトに至ります。9時の運行時間まで5分ほど待ちました。

 

リフトは楽ちんだなぁ〜♪本日は、朝から超快晴!楽しみです。

 

第3リフトの終点です。ここで標高1,170mあります。ここでスノーシューを履いて9時10分スタートです。果たしてトレース(踏み跡)があるだろうか?それともラッセルを強いられるか?

 

おそらく昨日のトレースでしょうか?薄っすらとですが残っていてラッキーです。ところがこのトレース、10分ちょい登ったところで消失してしまいました。昨日は、悪天でしたので途中で下山したのでしょう。

 

田沢湖が美しいこと〜♪この直登ルートの最大の魅力は、田沢湖を眼下に望みながら登れることです。

 

田沢湖スキー場と荷葉岳(1253.8m)を望みます。

 

再び田沢湖です。何度見ても素晴らし〜い!

 

五百羅漢の尾根を望みます。

 

なんと神々しいことか…。

 

男岳の山頂を望みます。

 

急登が続く上に結構潜りラッセルがシンドイです。他に登山者がおらず、どうやら私が一番乗りのようです。

 

急登が続きます。写真で見るより実際は傾斜あります。

 

八幡平方面の山々を望みます。

 

森吉山(1,454.2m)をズームアップ!

 

何度見ても感動する田沢湖。その右奥に田沢湖の最高峰、院内岳(750.6m)を望みます。

 

そうそう、去年9月に新調したザック、本日がデビュー日でした!マジックマウンテンの「K2ソロアルファ PCT006A(26L)山野井泰史氏のK2単独登頂に使われたアタックザックで、通称「山野井モデル」をヨドバシドットコムより9,900円で購入しました。これ、凄く良いです!以前使用していたザックは沢用なのでピッケルを装着出来ないのですよ…。

 

傾斜が一旦緩む標高1,400mでスノーシューを脱いでアイゼン(12本歯)とピッケルを使って登ることにしました。このアイゼン、30年以上使っています。鉄製でめちゃくちゃ重いです。

 

その標高1,400mで休憩している時、後続の方に追いつかれ「ラッセルありがとうございます!助かりました!」と感謝されました。この先、その方がラッセルを交代してくれました。感謝!

 

先ほどまであれほどお天気が良かったのに急にガスってきました。踏み跡だけが頼りです。

 

ガスで見えなくなったりガスが晴れたりの繰り返しでした。アイゼンでツボ足ラッセル!先行者のトレースが有難い。

 

わ〜ガスで何も見えない…。

 

と思ったら…急にガスが取れました。この繰り返しです。標高1500mにて。山頂まで100mちょっとです。

 

地形図で標高1,520mのガレ記号のある所が核心部でしょうか?傾斜が強く痩せ尾根なのでスリップが許されない場所です。

 

慎重に登っていきます。

 

標高1,550mにて。危険地帯を過ぎ尾根が広くなり一安心。山頂までもう少しです。

 

下界はガスだらけ…。雲海が綺麗です。

 

幻想的な光景にウットリです。

 

登ること1時間55分で山頂に到着しました〜!

 

主峰の男女岳を望みます。その右には岩手山が見えます。お天気が不安定だったとこもあり、本日はここまで!

 

岩手山をズームアップ!

 

下界はどんどんガスが湧いてきています。

 

女岳(1,513m)を望みます。

 

ムーミン谷と小岳を望みます。

 

下山時はガスガス…。慎重に下ります。

 

ついには、全く見えなくなってしまいました。踏み跡だけが頼りです。

 

アイゼンに雪だんごがビッシリ!滑るので慎重に!歩き難いのなんのって〜!アイゼンの雪だんごを落としながら下るのに苦労しました。

 

第3リフトに無事到着!下山にはリフトは使えないのでゲレンデをせっせと下ります。これが何気に辛かった…。今朝起きたら筋肉痛がひどいです。

 

スキー場は大変賑わっていました。

 

ふ〜!やっと駐車場に下山しました。

 

駐車場から見た秋田駒ケ岳です。山頂部は雲に覆われています。下界はこんなにお天気が良いのになぁ〜!

 

下山後は、道の駅「雫石あねっこ」で温泉に入り(520円)みたけの大戸屋にて「茄子と豚肉のコク旨味噌炒め定食(980円)」を食べて帰りました。とっても美味しかったです。2週連続で敗退していたので、今回は登頂出来て嬉しく思いました。

 

GPSの軌跡です。登り2時間、下り2時間。合計4時間でした。てんくらAでしたので超ド快晴を期待していたのですが、ちょっと予想とは異なる展開でしたが、久し振りのアイゼン&ピッケル登攀、さらに視界不良など、刺激的な登山で楽しかったです。

高清水山、敗退!

2024.03.16 Saturday

遠野と釜石の境にある仙人トンネルです。遠野盆地から北上高地を越えて釜石に通じる仙人峠は、岩手県内の峠の中でも最も険しく、古来から人々の往来を妨げ、明治初期までは徒歩での峠越えを余儀なくされていました。その街道(古道)は、仙人トンネルが貫通によりその役目を終えましたが、現在は登山道となり仙人峠まで歩くことが出来ます。

 

仙人峠を歩いたのは、2014年11月こと。あれから10年。今度は仙人峠の先にある高清水山(たかすずやま)を登ってみることにしました。この山の存在は、当スクールの山好きな生徒さんから伺いました。仙人峠から先は、登山道はなくバリエーションルートになります。仙人峠の登山口入口にて。この橋、壊れていて渡れず迂回して取り付きました。

 

登山口にある道標ですが、老朽化して文字が読めません。現地に着いてまず驚いたのが「雪の多さ」です。沿岸の山とは思えない積雪量にビックリでした。

 

当初は、ワカンで登る予定でしたがスノーシューに切り替えて登ることに!グザグザ雪で重いのなんのって〜!

 

このような道標があり、癒されます。

 

昔、街道として利用されていただけあり、登山道は幅広で開放感あります。倒木のオブジェ。

 

お天気は良いものの風が強くって大変でした。

 

登るにつれどんどん潜り重労働を強いられます。

 

もうズボズボですよ〜!雪面から足を引き抜くのが大変で…。足に重りを付けて登っている感じ。

 

標高750mの沓掛観音。沓掛という地名は、仙人峠の登り口で通行人が履物を木に掛けたことに由来されているとか。

 

立派な道です。傾斜もゆるく登りやすいです。これでラッセルがなければ…。

 

本日もスノーシューが大活躍です。

 

仙人峠に到着!2.1キロ登るのに何と1時間30分も掛かってしまいました。10年前はその半分の45分だったのに。ラッセルに苦労しました。

 

これも仙人峠にて。懸念していた強風が、仙人峠に到着したら爆風状態になっていました。立っているも大変な強風でした。それに、寒いのなんのってぇ〜!ユニクロの防風フリーズが役に立たないほどでした。

 

仙人峠から見た光景です。お天気は良いのですが、ラッセルと強風には参りました。この時点で、山頂は厳しいかな?と思いましたが、もうちょっと先に進んでみることにしました。

 

沿岸の山なのにこの雪の多さ!雪庇が張り出しています。

 

見晴らし最高♪

 

これで雪が締まっていたら快適なのなぁ〜!ズボズボでシンド…。

 

強風と闘いながら頑張って登ります。あまりの寒さに防風フリースの上にゴアのヤッケを着込みました。

 

この鉄塔のある部分は、風の通り道なのでしょうか?雪が飛ばされていました。ここは、歩くのもままならないほどの突風で耐風姿勢しながらちょっとずつ進みました。一度、強風にあおられバランスを崩し飛ばされそうになりました。

 

悪いことばかりではありません。片羽山雄岳の雄姿が見えて感動しました。

 

ズームアップ!これが見れただけでも来た甲斐がありました。

 

強風とラッセルの二重苦で、まるで修行僧のようです。苦痛以外何ものでもなく我慢比べです。

 

ブナに癒されます。

 

P924まで登りここで断念することにしました。くぅぅぅ〜!悔し〜い!!!高清水山、結構アップダウンが激しく侮れない山だと思いました。P924より核心部と言われるリッジ状の岩峰を望みます。

 

帰りは気温上昇によりさらに潜って大変でした。ザラメ雪で重いのなんのってぇ〜!

 

仙人峠に戻ってきました。下りはさらに潜り重労働この上なかったです。断念してよかったかも?来月再チャレンジする予定です。

 

遠野の人気ラーメン店「じょう吉亭」でランチタイムです。駐車場は既に満車で人気のほどが伺えます。

 

券売機の横にはコレが…。待たされるのか…人気店ゆえの宿命か…。

 

ちょっとお値段は高めでしょか?人気No.1の「じょう吉味噌らーめん(850円)」を頼みました。

 

これが現物です。お野菜が一杯♪とても美味しかったです。

 

GPSの軌跡です。登り2時間、下り2時間、合計4時間でした。下りに時間が掛かったのは、帰路はさらにズボズボ状態でラッセルに苦労したからなんです。リベンジしなければ…。

南昌山(白根沢左岸尾根)敗退!

2024.03.10 Sunday

白根沢右岸尾根(積雪期バリエーション)を登って、南昌山の山頂を目指します。このルート、去年2023年2月26日にも挑み、悪天のためノロキ山まで登って断念しました。今回は、そのリベンジ山行です。南昌第一トンネル手前に車をデポして7時20分出発!

 

林道入口です。先週の大雪の影響でしょうか、結構積もっています。

 

南昌第一トンネル手前の北の沢林道を進み、この塀の橋より斜面を登っていきます。その他は、傾斜が強過ぎて無理そうでしたので…。

 

斜面を登って尾根に出ました。この白根沢右岸尾根を登るのは、今回で3度目です。悪天時のトレーニング山行に利用しています。

 

いや〜予想以上に雪が多くラッセルに苦労します。

 

この白根沢右岸尾根、過去2回登ってヤブが少なく巨木を楽しめるスッキリした素敵な尾根だと思っていましたが…。

 

尾根上には、ブッシュが…。ヤブ漕ぎとラッセルの二重苦です。登り難いことこの上なかったです。雪が多いのに何故ブッシュが…。いわゆる「根雪」がないのです。雪の多さは、先週末に降り積もった雪だと思われます。

 

ヤブヤブヤブ…勘弁して〜!登っていた時のこと…目の前の穴から黒い動物(おそらく熊か猪)が突然飛び出して逃げて行って超ビックリしました。私に向かってこなくて良かった〜!

 

何の山だろうか?良い眺めです。

 

2週間振りの山行で、最初の30分が辛かったです。いきなりの重労働(ラッセル)で心臓バクバクでした。

 

過去2回とはまったく異なる尾根を登っている感じでした。やはり、今年は雪が少ないですね。

 

主稜線(登山道)の尾根に出ました!今回もこのスーシューが大活躍です!

 

主稜線より箱ヶ森を望みます。

 

本日の目的地の南昌山を望みます。

 

登ること1時間45分でノロキ山に到着!この先、南昌山を目指す予定でしたが、強風とラッセル苦で断念しました。ここより下山します。

 

ノロキ山の山頂より赤林山を望みます。

 

主稜線は、一般登山道なので道標があります。

 

無事、車道に出ました!

 

下山後は、矢巾温泉でゆっくり過ごします。2週連続の矢巾温泉です。今回も「入浴+お食事セット(豚生姜焼き定食)」を食べることに。

 

豚生姜焼き定食、とっても美味しかったです♪

 

入浴後は、矢巾温泉の休憩室で懇意にさせていただいている『北上山岳会 創立70周年記念誌 ぶな林』を読み耽っていました。北上山岳会さんには多くの山仲間がいますので、興味深く読ませていただきました。感謝!

 

GPSの軌跡です。登り1時間45分、下り1時間5分。合計2時間50分でした。本当は、南昌山まで行きたかったのですが…。

矢巾温泉でマッタリ休日

2024.03.02 Saturday

矢巾温泉・赤林山の駐車場にて。積雪の多さにビックリ!

 

矢巾温泉は、除雪の真っ最中!

 

矢巾温泉のオープン時間まで時間潰しでぬさかけの滝へ!

 

ぬさかけの滝の入り口です。

 

雪が深くてシンド…

 

ぬさかけの滝に到着しました〜!

 

南昌山への林道は冬期閉鎖です。5月末まで通行止めです。

 

10時、開店と同時に入りました。朝から温泉、最高です♪

 

入浴+ランチのセットで1,100円なんです♪休憩室も完備しています。

 

お昼は、豚生姜焼き定食を食べました。とても美味しかったです。久し振りにのんびり過ごしました。結局4時間半もいました。温泉には3回も入りました。後の時間は、休憩室で読書三昧で至福のひと時でした♪

 

tbfさんが届けてくれた『北上山岳会 創立70周年記念誌 ぶな林』読むのが楽しみです♪

御月山 三度目の正直!

2024.02.25 Sunday

御月山(954.3m)は、11年前の2013年04月とちょうど6年前の2018年02月に登っていて、今回が3度目になります。過去2回、お天気に恵まれず山頂からの展望を見ることが出来ませんでした。今回は果たして雄大な岩手山を望むことが出来るのでしょうか?安比高原駅に車を停めて7時30分出発です。

 

安比の駅前に新たに出来た「ハロウインターナショナルスクール」です。1年間の授業料と寮費が900万円超ということでおおいに話題になり、ご存じの方も多いでしょう。高額ですが、入学希望者が殺到しているようです。ハロウスクールは、450年の歴史を持つ英国名門校であり、その長い歴史の中で、元英国首相のウィンストンチャーチルや、インド初代首相ジャワーハルラール・ネルーらなど、多くの偉人たちを輩出してきた学校です。

 

安比高原駅より安比高原ゴルフクラブを目指し雪の車道を歩きます。数日前に降った雪が積もっていました。

 

その安比高原ゴルフクラブのゴルフ場から御月山を目指します。

 

安比高原ゴルフクラブのゴルフ場よりハロウインターナショナルスクールを望みます。

 

尾根を目指してゴルフ場をどんどん進んでいきます。

 

朝のゴルフ場、なかなか綺麗です♪久し振りのラッセル山行です。

 

標高590mの尾根の取り付き地点には休憩所があり、ここで一休み!ゴルフ場の敷地から離れ、ここより尾根を登っていきます。

 

2月なのにブッシュが出ていてビックリです。今年は雪が少ないですね。

 

692.2m地点より火箱山(ひばこやま)を望みます。

 

久し振りのラッセル山行、シンド…。体に堪えます。

 

登ること2時間30分、標高860mにて視界が開け目指す御月山を望むことが出来ました!

 

木々に降り積もった雪景色が綺麗です。

 

どんどん雪が深くなっていきますが、綺麗だなぁ〜♪

 

標高900mにて。山頂まで標高差50mです。もうちょっと!

 

幻想的な光景にウットリです。

 

もう直ぐ山頂です。

 

山頂は、樹林に覆われ展望はありませんが、そのちょっと手前が開けてていて展望抜群でした。

 

登ること3時間、山頂に到着しました〜!

 

山頂ちょい手前の展望地より雄大な岩手山をズームアップ!この景色が見たかったのです。三度目の正直でやっと見ることが出来ました!

 

安比スキー場(前森山 1,303.8m)をズームアップ!

 

八幡平の街並みを望みます。

 

再び岩手山です。ズームなしの標準で撮影。この景色を楽しみながらランチタイム♪

 

展望を満喫した後、下山開始!

 

標高860mより岩手山を望みます。

 

標高860mより先ほど登った御月山を望みます。

 

ゴルフ場まで下って来ました。安比スキー場(前森山)と右下にハロウインターナショナルスクールを望みます。

 

ゴルフ場を歩いてもう直ぐゴール!最後の登りが何気に辛い…。

 

下山後は、みたけの大戸屋にて「本日のお勧め」の香味唐揚げ定食(900円)を食べました。身も心も胃袋も満たされました♪

 

GPSの軌跡です。往復11キロのロングコース!登り3時間、下り2時間10分、合計5時間10分でした。

 

山頂からのパノラマです。左に岩手山、右に安比スキー場(前森山)を望みます。