高清水山、敗退!
2024.03.16 Saturday
遠野と釜石の境にある仙人トンネルです。遠野盆地から北上高地を越えて釜石に通じる仙人峠は、岩手県内の峠の中でも最も険しく、古来から人々の往来を妨げ、明治初期までは徒歩での峠越えを余儀なくされていました。その街道(古道)は、仙人トンネルが貫通によりその役目を終えましたが、現在は登山道となり仙人峠まで歩くことが出来ます。
仙人峠を歩いたのは、2014年11月こと。あれから10年。今度は仙人峠の先にある高清水山(たかすずやま)を登ってみることにしました。この山の存在は、当スクールの山好きな生徒さんから伺いました。仙人峠から先は、登山道はなくバリエーションルートになります。仙人峠の登山口入口にて。この橋、壊れていて渡れず迂回して取り付きました。
登山口にある道標ですが、老朽化して文字が読めません。現地に着いてまず驚いたのが「雪の多さ」です。沿岸の山とは思えない積雪量にビックリでした。
当初は、ワカンで登る予定でしたがスノーシューに切り替えて登ることに!グザグザ雪で重いのなんのって〜!
このような道標があり、癒されます。
昔、街道として利用されていただけあり、登山道は幅広で開放感あります。倒木のオブジェ。
お天気は良いものの風が強くって大変でした。
登るにつれどんどん潜り重労働を強いられます。
もうズボズボですよ〜!雪面から足を引き抜くのが大変で…。足に重りを付けて登っている感じ。
標高750mの沓掛観音。沓掛という地名は、仙人峠の登り口で通行人が履物を木に掛けたことに由来されているとか。
立派な道です。傾斜もゆるく登りやすいです。これでラッセルがなければ…。
本日もスノーシューが大活躍です。
仙人峠に到着!2.1キロ登るのに何と1時間30分も掛かってしまいました。10年前はその半分の45分だったのに。ラッセルに苦労しました。
これも仙人峠にて。懸念していた強風が、仙人峠に到着したら爆風状態になっていました。立っているも大変な強風でした。それに、寒いのなんのってぇ〜!ユニクロの防風フリーズが役に立たないほどでした。
仙人峠から見た光景です。お天気は良いのですが、ラッセルと強風には参りました。この時点で、山頂は厳しいかな?と思いましたが、もうちょっと先に進んでみることにしました。
沿岸の山なのにこの雪の多さ!雪庇が張り出しています。
見晴らし最高♪
これで雪が締まっていたら快適なのなぁ〜!ズボズボでシンド…。
強風と闘いながら頑張って登ります。あまりの寒さに防風フリースの上にゴアのヤッケを着込みました。
この鉄塔のある部分は、風の通り道なのでしょうか?雪が飛ばされていました。ここは、歩くのもままならないほどの突風で耐風姿勢しながらちょっとずつ進みました。一度、強風にあおられバランスを崩し飛ばされそうになりました。
悪いことばかりではありません。片羽山雄岳の雄姿が見えて感動しました。
ズームアップ!これが見れただけでも来た甲斐がありました。
強風とラッセルの二重苦で、まるで修行僧のようです。苦痛以外何ものでもなく我慢比べです。
ブナに癒されます。
P924まで登りここで断念することにしました。くぅぅぅ〜!悔し〜い!!!高清水山、結構アップダウンが激しく侮れない山だと思いました。P924より核心部と言われるリッジ状の岩峰を望みます。
帰りは気温上昇によりさらに潜って大変でした。ザラメ雪で重いのなんのってぇ〜!
仙人峠に戻ってきました。下りはさらに潜り重労働この上なかったです。断念してよかったかも?来月再チャレンジする予定です。
遠野の人気ラーメン店「じょう吉亭」でランチタイムです。駐車場は既に満車で人気のほどが伺えます。
券売機の横にはコレが…。待たされるのか…人気店ゆえの宿命か…。
ちょっとお値段は高めでしょか?人気No.1の「じょう吉味噌らーめん(850円)」を頼みました。
これが現物です。お野菜が一杯♪とても美味しかったです。
GPSの軌跡です。登り2時間、下り2時間、合計4時間でした。下りに時間が掛かったのは、帰路はさらにズボズボ状態でラッセルに苦労したからなんです。リベンジしなければ…。